ハードウェアとは
ハードウェアとは、電子的な記号で形をもたないソフトウェアに対して、「物質的な形をもったもの」のことを指します。少々ややこしい言い方ですが、つまりは「手で触れることができる部品」のことです。パソコンは機械ですから、当然その構造は複雑なものとなっています。しかしその部品にのみ限って言えば、その構成は頭を抱えるほどの複雑というわけではありません。ある程度パソコパーツの知識を持ち、各パーツごとの役割について把握してパソコンケースの中身を見れる自信がついたら一度自作してみることをオススメします。本で得たパーツの知識でも、実際に自分の手でパーツを取り外し、新しく購入したパーツで組み上げる作業を行えば、パソコンの仕組みと概念についてさらに明確に把握できるかと思います。
パソコンの構造
パソコンの構造は、おおまかに分けると以下の7つに大別できます。
- 筐体(ケース)
- マザーボード
- CPU
- メモリー
- ドライブ類(HDD/FDD/DVD-ROMドライブなど)
- カード(ビデオカード・サウンドカードなど)
- 周辺機器(ディスプレイ・キーボード・マウス・プリンタなど)
筐体(ケース)
ノート型パソコンではなく、デスクトップ型パソコンだと分かりやすいですが、だいたいは白いケースにパソコンを構成するメカニズムが入れられているかと思います。この筐体を「外側」、これを略して「ガワ」とも呼んだりします。ブックシェルフ型からフルタワー型まで大きさは様々で、市販されているケースの多くは電源やケーブルを含んでおり、他にもUSBや他のコネクタを筐体前面部に出す仕組みのものもあります。現在ではATXと呼ばれる規格のものが主流となっているようです。
マザーボード
マザーボードは文字通り、パソコンの母体となる基盤部分です。これがないと話にならないパーツの一つであり、主にCPUの種類ごとに分類されます。CPUはPentium系とAthlon・Dulon系の二つに分けられ、ここからさらにいくつかの種類に分類されます。マザーボードによって搭載できるメモリの種類が限定され、ビデオ機能・サウンド機能などを最初から内蔵されているもの、サウンドカードやビデオカードを別途購入しないといけないものもあります。また、搭載できるメモリやカードの数は、マザーボードに備え付けられてあるスロットの数、拡張スロットの数などで違ってきます。
CPU
パソコンの性能を左右する中心部品であるCPUは、中央演算装置(Central Processing Unit)のことを指しています。CPUにはIntel系、AMD系のほか、トランスメタ系やMacintosh用のパワーPCに使用されるモトローラ系などがあります。
マルチコアCPU
CPU開発企業間におけるクロックアップ(CPUの処理能力を向上させる行為)競争が激化し、発熱と消費電力の増加が一時期問題になりました。 これを解決する手段として「マルチコア技術」が発案されたのです。このマルチコア技術は、CPUの中心となるコアの数を増やし、処理を並列化させることで性能向上をはかるという方法になっています。コアが2つのものを「デュアルコア」、4つであれば「クアッドコア」と呼びます。 現在主流のデュアルコアプロセッサはIntel社の「Core 2 Duo」で、AMD社のAthlon 64 X2 プロセッサが続いています。 さらにクアッドコアとしてIntel社の「Core 2 Quad」、AMD社の「Phenom」が近年では注目を集めつつあります。
メモリ
目盛りとは、パソコンで扱うファイルを一時的に置いておくことができるRAM(ラム=Random Access Memory=書き込み可能記憶チップ )ボードのことを指します。前述したように、マザーボードによって対応しているメモリの種類が違うので、どんなメモリでもマザーボードに組み込めるわけではありません。メモリは「DRAM」、「SRAM」、「RIMM」などに分かれており、これらからさらに内部クロックと呼ばれる速度によってもそれぞれ違う種類へと分類できます。
pickup
2019/12/12 更新
